さらに、蒸気エアレトルトには、負圧安全装置、4つの安全インターロック、複数の安全弁、圧力センサー制御など、様々な安全機能と設計特性が備わっており、装置の安全性と安定性を確保しています。これらの機能は、手動による誤用を防ぎ、事故を回避し、滅菌プロセスの信頼性を向上させます。製品がバスケットに投入されると、レトルト内に送り込まれ、ドアが閉じられます。ドアは滅菌プロセス全体を通して機械的にロックされます。
滅菌プロセスは、入力されたマイクロプロセッサ コントローラ (PLC) レシピに従って自動的に実行されます。
このシステムは、スプレーシステム内の水などの他の加熱媒体を介さずに、蒸気加熱によって食品包装を加熱します。さらに、強力なファンがレトルト内の蒸気を効果的に循環させ、レトルト内で蒸気を均一に分散させることで、熱交換効率を向上させます。
全工程を通じて、殺菌レトルト内の圧力は、圧縮空気の供給・排出用自動バルブを介してプログラム制御されます。蒸気と空気の混合殺菌のため、レトルト内の圧力は温度の影響を受けません。製品の包装形態に合わせて圧力を自由に設定できるため、より幅広い用途（3ピース缶、2ピース缶、フレキシブル包装袋、ガラス瓶、プラスチック包装など）に適用可能です。
レトルト内の温度分布均一性は+/-0.3℃、圧力は0.05Barに制御されており、殺菌プロセスの効率と製品品質の安定性を確保します。
まとめると、蒸気エアレトルトは、蒸気と空気の混合循環、精密な温度・圧力制御、そして効率的な熱伝達機構により、製品の包括的かつ効率的な殺菌を実現します。同時に、その安全機能と設計特性は装置の安全性と安定性を確保しており、食品・飲料業界をはじめとする様々な業界で広く使用されている殺菌装置の一つとなっています。
投稿日時: 2024年5月24日